SEALDs選書
【“今”を生き抜くための102冊 by SEALDs】
SEALDsは学生たちによる、自由と民主主義のための緊急行動です。私たちは、学び、そして行動します。
「SEALDs基本選書15冊」プロジェクトでは、たくさんの書店の皆さんにご協力を頂きました。有り難うございました。
この度、第二弾「“今”生き抜くための102冊」が完成しました。“今”と向き合い、考え、 他者と話し合うために、この社会に生きる人々と共有したいと思った102冊です。数百冊の候補の中から、半年間かけて選書し、一冊一冊にメンバーがレビューを付けました。
公式サイト(http://www.sealds.com)から、102冊のリストと、レビューをまとめたポスターを、ご自由にダウンロードして頂くことができます。ぜひ、ご覧下さい。
また今回の102冊選書には、古いけれど、時代を超えて読まれるべき本もいくつか入っています。書店では入手が難しいかもしれません。ぜひ、地域や大学、学校の図書館で手に取ってください。借りられない本は、処分されてしまう傾向にあります。みんなで、良書を残していきましょう。
この社会は、たくさんの問題を抱えています。それらの問題は、私たちの暮らし、生活に大きく影響します。しかし、私たちは「自己責任」という言葉によって分断され、 社会的な問題を前に、ひとりぼっちです。
7月の参院選を控えた今、私たちはもっとこの社会のこと、この国のことを考え、お互いに話し合うべきではないでしょうか。
本を読み思考することは孤独な行為です。しかし私たちは本を通して、他者と世界の見方を検討し 問題意識を共有し、語り合うことができます。さまざまな人がつながるきっかけに、この選書がなれば幸いです。
動物農場 — おとぎばなし
文:黙字主にスターリン体制をモチーフとして、全体主義や独裁のように、権力が暴走して行く様子が寓意的に描かれている。 この「おとぎばなし」に登場するあらゆるものについて、... 記事を読む
ミリー — 天使にであった女の子のお話 — グリム童話
文:紅子戦地から離れて過ごしたミリーにとっての三日間は、戦地に残った母の過ごした30年間だった。 私たちは偶然にも1日を1日とし、1分を、1秒を、誰に奪われることなく生... 記事を読む
「存在の現れ」の政治 — 水俣病という思想
文:みつ水俣の運動史から「存在」が現れ「新しい人間像」が浮かび上がる。 中央と周辺に分かれた人々は、それぞれの立場からの視点で生を捉えようとする。 視線が交差するグレイ... 記事を読む
日本の政治と言葉〈上〉 — 「自由」と「福祉」
文: みつあなたにとっての「自由」の言葉の主体は「リベルテ(個人)」ですか、それとも「リバティー(権力に対する市民)」ですか。“ことば”が独立した道具ではなく、「いつ・... 記事を読む
ネットと愛国 — 在特会の「闇」を追いかけて
文:リョウこの本の前半には、在特会のトップの桜井の半生や、その他の会員の素顔や本音または在特会の起こした事件や「反在日」のルーツが書かれている。後半は離反する会員や、豹変... 記事を読む
独立国家のつくりかた
文:羽鳥涼「現実的に考えろ、食えなくなるぞ」 ―ならば実際に考えてみよう。 あなたは素っ裸で東京のど真ん中に放りだされてしまった。 さあ、どうしよう。 死ぬしかないのか。... 記事を読む
福島の原発事故をめぐって — いくつか学び考えたこと
文:まっしゅ福島の第一原子力発電所が大事故を発生させた時、当時の政治家や電力会社は口々に「想定外」と発言した。当然、原発は人間の扱える限界、つまり「想定」を超えている。放射... 記事を読む
一般意志2.0 — ルソー、フロイト、グーグル
文:黙字著者が再三繰り返すように、これは夢についての本である。民主主義にまつわる思想や哲学を、丁寧かつ平易に解説しながら、かつてルソーによって夢見られた「一般意志」とい... 記事を読む
写らなかった戦後 — ヒロシマの嘘
文:さくら「表に出ないものを引っ張り出してたたきつけてやりたい。」報道写真家、福島菊次郎の人間の生と向き合うことへの覚悟 と執念を表している言葉だ。空がピカッと光ったあの... 記事を読む
ロルティ伍長の犯罪 — 〈父〉を論じる — ピエール・ルジャンドル第VIII講
文:UCD全ての親は、もともと子である。 子を産めば簡単に親になれるわけではない。 親になるためには、まず自分が「自分はなんでもできて、なんでも要求できる」 という子の立... 記事を読む
秘密保護法何が問題か — 検証と批判
文:いたる一番楽な選択=難しい情報は全て賢い人に預けて任せること。のはずだった。 原発事故が起きた。 自分の置かれた状況を「知りたい」と思った。知って自分の行動を自分で決... 記事を読む