一般意志2.0 — ルソー、フロイト、グーグル

講談社 2011年
東浩紀 著


“筆者は本書を「夢を語ろうと思う」という言葉で始めた。”——— p.235

著者が再三繰り返すように、これは夢についての本である。民主主義にまつわる思想や哲学を、丁寧かつ平易に解説しながら、かつてルソーによって夢見られた「一般意志」という概念などに、現代において何を夢見ることができるかが模索されている。多くの夢と同様、それらは儚く、読み進めるにしたがって、無数の疑問を抱かされる。その疑問を切っ掛けに、読者自身の、民主主義についての夢想と思索が始まる。本書はその入り口へのよき案内人となる 。

黙字

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