“核兵器は、国際法で禁止されていない唯一の大量 破壊兵器である。”——— p.16
核兵器は最も非人道的な大量破壊兵器だ。しかし、そんな兵器 が現在も世界に 1 万 5 千発以上存在している。ヒロシマ・ナガサキの経験をもつ日本政府は「核兵器廃絶」を訴えながら、一方で国 際的な動きである「核兵器禁止条約」には消極的だ。核兵器を是認するリアリストはこう言う―「抑止力として核は必要で、禁止条約は時期尚早でありユートピア主義だ」と。本当にそうだろうか? 国際 NGO の現場で運動を続けてきた作者が「核なき世界」への “現実的” な道筋としての核兵器禁止条約を説明する。
斎藤雅史
BOOK'S SELECTION
ロルティ伍長の犯罪 — 〈父〉を論じる — ピエール・ルジャンドル第VIII講
ピエール・ルジャンドル 著; 西谷修 訳
人文書院
1998年
“「どうしてブツブツ言うの、パパ、気分でも悪いの?」。少し後で、瀕死の者の平手打ちを受ける前に、息子は父親の顔をしげしげと見る——何事も語らない顔を。これは現代の寓話だ。” ——— pp.235-236
全ての親は、もともと子である。 子を産めば簡単に親になれるわけではない。 親になるためには、まず自分が「自分はなんでもできて、なんでも要求できる」 という子の立場を放棄して、大人にならなければならない。 しかし、今の親はどうだろう。 モンスターペアレンツのような全能性に取り憑かれたような親ばかりだ。 そして、子としての要求を自分の子に押し付ける。 叶わなければ平手打ちをする。 何も言わずに。 暴力は語らないのだ。 その子はいったいどうなるのか。 ドグマ人類学への入り口。
UCD
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