“一つの言葉が、いろいろな意味を持ちうる中で、 なぜある場合に一つの意味が支配的であるかを、その社会的・歴史的文脈の中で明らかにすることが必要なのである。”——— p.6
あなたにとっての「自由」の言葉の主体は「リベルテ(個人)」ですか、それとも「リバティー(権力に対する市民)」ですか。“ことば”が独立した道具ではなく、「いつ・だれが・ どこで・なぜ」用いるかによって変化するものであることは、 分かっていても意識しづらい。「自由」や「福祉」など普遍的な価値を持つ言葉が、日本の政治史の中でどう変化してきたのか。この視点をもつことは同時に、それぞれの時代にとっての「価値」を再認識することでもあるのだ。
みつ
BOOK'S SELECTION
あの人と和解する
井上孝代 著
集英社新書
2005年
“あなたが誰かと和解したいと思ったなら、無理に相手を理解しようとしたり、わかろうとしないことだ。” ——— p.164
憲法十三条には「すべての国民は、個人として尊重される」と明記されているものが、自民党改憲草案では 『個人』 ではなく 『人』 に変わっている。 この本からは、個人であることの大切さを感じることが出来ます。 人はそれぞれみんな違っていい。 その根本が理解出来たら「〜べき」「〜すべき」という言葉は減っていくのではないだろうか?違いを乗り越えるのではなく、違いを認める。 違いを妥協するのではなく、同じ角度から見つめてみる。 目では見えない部分への想像力、共感力、その必要性に気づかせてくれる本です。
のどか
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