
“何も終わらない、何も”——— p.170
「革命の本体は文学である」 このことを、人生でもって示した偉人たちの五つの夜話。 彼らの長い闘いの記憶は、ある一人の男によって編集された。 突如、公に姿を現せた謎の作家、佐々木中だ。作中に登場するルターや、ムハンマドなど、彼らの革命の「祈り」は、彼らにとって知る由もなかったこの作家によって、 僕らに届けられた。 ならば、現代はどうか。答えは次の文に如実に表されている。 「取りて読め。 筆を執れ。そして革命は起こった。」
Dai河出書房新社 2010年
佐々木中 著
“何も終わらない、何も”——— p.170
「革命の本体は文学である」 このことを、人生でもって示した偉人たちの五つの夜話。 彼らの長い闘いの記憶は、ある一人の男によって編集された。 突如、公に姿を現せた謎の作家、佐々木中だ。作中に登場するルターや、ムハンマドなど、彼らの革命の「祈り」は、彼らにとって知る由もなかったこの作家によって、 僕らに届けられた。 ならば、現代はどうか。答えは次の文に如実に表されている。 「取りて読め。 筆を執れ。そして革命は起こった。」
Dai“主権国家という近代的制度、そしてそこに埋め込まれた領域的権力が、著しい人権侵害を行う凶器となりうるという当たり前のことを忘れないでおきたい”
昨年、安保法制を巡る議論において、しきりに平和や安全という言葉が使われた。「安全保障」と言うとき、必然的に国家が前提とされる。しかし、それは必ずしも私たち個人の 「安全保障」ではない。国家は国家であるがために「敵」や「他者」を必要とし作り出す。そしてそのために平和や安全という言葉が使われる。本書は、従来の議論では不可視化されてきた、中央に対する周辺から「安全保障」を考えることで、新しい見方を私たちに提示してくれる。
けんと