“肯定すること、それは軽くすることであり、(...)、生の価値であり、生を軽やかで能動的なものにする新たな諸価値を創造することである。”——— p.357
SEALDsは個人を高貴なものにする一つの仮面である。われわれは一つの価値に埋没せず、反動的にならず、自分の無能力を嘆いたりしない。われわれは、苦悩を笑い飛ばし、この社会で遊び、ステップして踊ることで重くるしいものを軽やかにする。われわれの活動は、ルサンチマンからくるリアクションではなく、緊急のアクション、「〈実存の様式〉の能動的表現」である。SEALDsと共鳴する生の肯定の書。誤読かもしれないが、ヒントはこの本の中から得た。
UCD
BOOK'S SELECTION
公衆とその諸問題 — 現代政治の基礎
ジョン・デューイ 著; 阿部齊 訳
ちくま学芸文庫
2014年
“私たちは、受け入れるべきひとつの事実として、関係という事実を手にしたまま相変わらず出発点に立っているのである。” ——— pp.32-33
本書は、教育学者・哲学者として有名なジョン・デューイの国家論・民主主義論の代表的な一冊と言えるものである。 私たちは「国家」を語る時、その起源や本質を求めがちだ。しかしデューイにとってそれは、単一の起源や本質からでなく、人と人との「結合」、繋がりから国家を構想することだった。そして、しばしば問題視される「公衆」の「没落」についてのデューイの答えは、「もっと民主主義を」。今ここ、私たちから民主主義を始めよう。
SOB
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