戦争は女の顔をしていない

岩波現代文庫 2016年
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著; 三浦みどり 訳


“伝えなければ。世界のどこかにあたしたちの悲鳴が残されなければ。”——— p.480

第二次世界大戦時、ソ連では百万人を超える女性が従軍し、 後方部隊のみならず兵士として武器を手に闘った。しかし戦後、彼女たちは黙秘した。理屈や祖国の英雄的歴史として戦 争を語る男たちと違い、女たちは個人的で内的な体験や記憶として戦争を語る。そしてそれは、聞くに値しないものとさ れてきた。著者は、女たちの語る生の声を術として、戦争の暗闇の中に人間の本性を掴みとり、突きつけた。2015 年、 その仕事はノーベル文学賞を与えられた。

かりん

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