“日本人がアジアを主体的に考える日は、まだ来ていない。” ——— p.110
西欧の「自由」や「平等」という文化価値の非西欧への浸透は、植民地侵略といった武力を伴ってのものだった。 それにより、その価値自体は弱くなってしまった。その弱さが「そうはいっても、こう」という二枚舌、つまり「平等」 を唱えながらの搾取といったことを正当化している。どうしたら、「自由」や「平等」といった価値が、意味あるものとして力を取り戻し、全ての人のものになるのか。日本の「近代化」を再検討し、その方法を問い直す評論集だ。
これつ
BOOK'S SELECTION
職業としての政治
マックス・ヴェーバー 著; 脇圭平 訳
岩波文庫
1980年
“どんな事態に直面しても「それにもかかわらず (デンノッホ)!」と言い切る自信のある人間。 そういう人間だけが政治への「天職(ベルーフ)」を持つ。” ——— p.106
本書はヴェーバーが1919年に青年たちに行った講演をまとめたものである。当時の青年たちは第一次世界大戦後という混迷の時代の中で、新たな「指導者原理」や世界観を渇望 していた。しかしヴェーバーは直接的な答えは示さず、政治とは何かを語り始める。政治行為の原動力は権力(暴力)である。ゆえにそれを行使する政治家には倫理が必要になる。 情熱と判断力を合わせ持ち、何があろうと責任を引き受け、 決して挫けない人間こそ、政治へのベルーフを持つ。
大庭
POST(ポスト)は、様々なかたちで日本の政治や選挙について考えるきっかけを提供するウェブサイトです。