“しかし、過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目になります。”——— p.11
ドイツが第二次世界大戦に敗れた40年後、「もう過去の傷を開きたくない」と口にして、「過去」の出来事に耳を塞ぎ目を閉ざそうとした人たちがいた。そんな空気に一石を投 じたのは当時の大統領ヴァイゼッカーによる終戦40周年 演説だった。「過去」は「過ぎ去った」忘れていい出来事であってはならない。私たちが、そして私たちより前の世代の人たちが何をしたのかを学ぶこと、これが本当の意味で「未来」に向かって歩を進めることだ。
まっしゅ
BOOK'S SELECTION
保育園義務教育化
古市憲寿 著
小学館
2015年
“そしてどうせなら、安全な国で、全ての子ども たちが質の高い教育を受けられる国で、子どもを育ててみたいと思わないだろうか。” ——— p.88
「#保育園落ちたの私だ」というハッシュタグが話題になりました。少子化という現実があるにも関わらず、今の日本は明らかに子どもを産みにくく、育てにくい国となっています。 本書は少子高齢化や子育て支援、生活保障をめぐる、 驚くほど真っ当な入門書です。これまで私たちの社会は、 子育ての責任の多くを「お母さん」に押し付けてきました。 本書を読めば、子育てこそ、重要な政治的課題であること に気づくはずです。
SOB
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