6月22日(水)は、参院選の公示日(候補者が発表される日)です。
街角の掲示板に立候補者のポスターが貼り出され、いよいよ選挙が始まります。
投開票日は7月10日(日)ですが、期日前投票といって、6月23日(木)から投票することができます。
今回の参院選は、どんな選挙になるのでしょうか。
6月19日(日)、その新しい可能性を予感させる光景を、全国各地で見ることができました。
たとえば有楽町の駅前広場にて行われた、市民と野党4党首による街宣。
日曜日の朝にもかかわらずたくさんの人が集まりました。そして、民進党・岡田克也代表、日本共産党・志位和夫委員長、社民党・吉田忠智党首(生活の党・小沢一郎代表は、葬儀のため欠席)と「市民連合」が共に手を取り合い、「みんなのための政治を、いま」とアピールする姿を見守りました。
この大街宣の特徴は、市民と政治家の一体感。
舞台の後ろには、さらにひな壇が作られ、そこに名もない普通の人たち ――若者やお母さんたちが立っていました。また、色とりどりのプラカードを手にした人々が舞台を丸く囲み、登壇者の話に耳を傾け、時には一緒に声を上げました。
その光景は政治家が街宣車の上から話をし、それを市民は見上げて聞くという、従来の街宣とはまったく違いました。圧倒的に、政治家と市民の距離や目線が近いものになっていました。
選挙の主役は政治家だけではなく、この国の主権者である「私たち」でもあることを、この目新しい光景は雄弁に語っています。
「私たち」は政治家に説得され、ただ政治家を選ぶことしかできないわけではありません。
「私たち」は政治家と言葉を交わし、共に新しい政治をつくることができます。
今、社会は確実に動き出しています。
昨年の夏、安保関連法が強行採決されました。
多くの憲法学者たちに「違憲」と判断され、また「国民への説明が不十分だ」という声が世論調査の7割を占める中でのことでした。
自民党議員らが議長の上にかまくらをつくり、怒号のなか議事録もとれない ――。あの驚くほど強引な国会運営をしてみせた安倍政権は、選挙後の国会から“改憲”議論を進めていくと明言しています。
しかし、私たちはこの参院選挙で、未来を変えることができます。
「野党」と「市民」が共に声を上げた6月19日(日)のような光景を、これからも全国でつくっていきましょう。
【ゲスト・ミュージシャン】(敬称略)
佐藤タイジ/沖野修也/中田亮/玉井夕海
「VOTE 4 UR LOVE & FUTURE」(作詞・作曲:佐藤タイジ)
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