MESSAGES TO ”DON’T TRASH YOUR VOTE”!!
是枝裕和さん、岩井俊二さん、岡村詩野さん、遠藤妙子さん
本日も、DON’T TRASH YOUR VOTE企画に寄せられたメッセージを公開していきます。
第12弾は映画監督の是枝裕和さん、岩井俊二さん、音楽ライターの岡村詩野さん、遠藤妙子さんです!
是枝裕和
普段生活していて、自分が「社会」の一員であるという自覚や実感を持つのはなかなか難しいと思います。
「世間」は感じますよね。父や母や、時に自分自身の中から聞こえてくる声になる前の同調圧力として。
それはそれで、息苦しく面倒臭いものですね。ただ、社会は、もっと面倒臭い。
それは、世間と違い、過去と未来に繋がっていて、そこに関わることは、時間を超えて責任を担うことを意味するからです。
世代をまたぎ、受け渡され、積み重ねられたその責任の地層を「歴史」と呼ぶのだとしたら、この歴史から、人は逃れようがない。というか、その歴史の一部になる覚悟を持つのが大人になるということではないかしら?そして、最もわかりやすい覚悟の表明が、選挙だと僕は考えるようになりました。
投票に行こうが行くまいが、社会の、そして歴史の責任は、未来から問われます。行かなかったからといって、そのことが免罪符になるわけではない。残念ながら。もうあなたはバトンを渡されてしまっているのだ。過去から。だったら、行こうよ。せっかくだから。面倒臭がらずに。
映画監督
岩井俊二
さらに現憲法に存在しない緊急事態宣言! こうして見ると、戦後最大級の壮大な時代の天王山に僕らは立たされている。真の正義とは何か?僕らの子供たちの未来は?
今回の選挙は憲法改正の国民投票の予備選挙だと思ってる。民主主義か自由民主党主義か。基本的人権の尊重の元で尊重されるのは個人か人か。平和主義か積極的平和主義か。自衛隊か国防軍か。個別的自衛権か集団的自衛権か。天皇は日本の象徴か国家元首か。似て非なる紛らわしい表現が目立つが、そこを見極めるのが重要なポイントだ。
閣議決定で決めていい上にその後は内閣が自由に法律を制定していいと自民党憲法改定草案にしれっと書いてあるが、そんなのやめてくれなのか、よろしくお願いしますなのか。
そんなテーマに想いを馳せながら、投じる今回の一票。さすがに武者震いでちょっと手が震える。
かなりの真剣勝負な一票だ!
行くかどうか迷ってる人も、
今回こそは是非投票所へ行くことをお勧めしたい。
自分なりの一票投じてみよう。投票所を出たその瞬間、きっとちょっとだけ世界が他人事に思えなくなってるはず!
映画監督
岡村詩野
まずは投票を!
争いも殺し合いもない、個々が尊重し合える世界の一員でいたいだけ。
そんな世の中を作ることってそんなに難しいことですか?
いいえ、簡単なことです。
音楽評論家
遠藤妙子
若い頃、選挙は周りに流されず自分の意思で投票するもの、というムードがあたしの家ではあったので、選挙はまるで秘め事のようだった。それが自分で考えることだと思っていた。だけど違ったんだよね。
選挙や政治を周りと話せないムードは、実は国家権力が作り、あたし達は周りに流されないどころか、まんまと権力に流されていたのだ。
今は大丈夫。勇気を出して選挙の話を切り出せば、きっと一緒に考えてくれる人がいる。
政治を考えることは生活を、未来を、自由を考えること。一緒に未来を話せる!ステキじゃん。それが出来なくなっていく、この選挙次第で。たかが一票でも、一票を使わなかったら自由を奪う現政権の力は増す。
あたし達は憲法に守られて生きてきた。今度はあたし達が憲法を守ろう。
音楽ライター
これまでに掲載されたメッセージはこちらから!
※当記事はDon’t trust your vote企画と提携し掲載しています。