“自動車の総合平均速度は、毎時6kmを超えないか、歩く速度と大差ありません。”——— p.73
人類は進歩したのだろうか。 自動車の維持費を稼ぐのに必要な労働時間や、渋滞のときに待たされる時間などを全て考慮に入れた場合、自動車の総合平均速度は毎時6kmとのことだ。 自転車に乗った方が速い。 それに自動車がなくなれば、交通事故もなくなるだろう。 それでもスピードが求められるのはなぜか? それはもっともっと働くためである。 長く働くために、より速い乗り物にのり、より性能のいいカミソリを使う。 これを本末転倒というのではないか。
UCD
BOOK'S SELECTION
民主主義ってなんだ?
高橋源一郎, SEALDs著
河出書房新社
2015年
“学ぼう。ぼくたちはほんとうに無知だったと思うから。謙虚になろう。ぼくたちが知っている世界の外にはもっと広い世界があるはずだから。憎しみに巻き込まれないようにしよう。いちばん怖い敵はそれだから。” ——— p.8
作家で70年代安保運動に関わっていた高橋源一郎とSEALDsメンバーの、運動や、民主主義についての対談を収録。70年代以降パタリと学生が社会運動に関わらなくなった日本社会において、2015年の夏に現れた運動の意味とはなんだろうか。 SEALDsの学生たちが考え行動する、その根幹にある思想が、古代から試行錯誤を繰り返してきた「民主主義」という文脈において語られる。 読み終わる頃には、SEALDsが出てきたことは当たり前であり、必然だったと気付かされる。
芝田万奈
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