“イスラエル人であれ、パレスチナ人であれ、それぞれの立場から「平和」を求めているはずです。”——— p.4
現代において最も深刻な民族紛争のひとつである、パレスチナ・イスラエル問題。 これは単なる宗教対立ではない。 世界が経験してきた歴史の縮図であり、近代国民国家が生み出した問題でもあり、 また、差別とは何かを私たちに問いかけるものでもある。 パレスチナ・イスラエルが語る歴史はあまりにも重く、 複雑で、今なお解決の糸口は見えてこない。 しかしだからこそ、このことを踏まえた上で、 現実を変えるために私たちは繰り返し考えていきたいのだ。
もえこ
BOOK'S SELECTION
ブラック企業2 — 「虐待型管理」の真相
今野晴貴 著
文春新書
2015年
“ブラック企業問題は、一過性の問題ではなく、 日本の企業社会の一部が変質し始めているという問題だ” ——— p.158
今や日本社会全体に普及した「ブラック企業」。それはなぜ、いかにして生み出され、はびこるのか。前半には具体的な現場の労働相談の生々しい事例を交えながらその「戦略」 が解説され、後半では社会全体が「ブラック化」している様が明らかになる。本書から私たちが学ぶべきは、日本の労働世界と「成長物語」の本質的転換が急務であり、それは働く者一人一人にかかっているということだ。民主主義の種は、 今も私たちが働く「足元」に眠り続けている。
OCI
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