“けれども、市民的権利がある限り、われわれは秩序を織り直すことができる。”——— p.5
一番楽な選択=難しい情報は全て賢い人に預けて任せること。のはずだった。 原発事故が起きた。 自分の置かれた状況を「知りたい」と思った。知って自分の行動を自分で決めたいと思った。 秘密保護法が施行された。 そもそも情報は誰のものだったのか、秘密保護法という法律によって、情報は自分の手から離れていくことになるのか。 結局、全ての情報を管理することは出来ない。 ただ、情報の在り方を私たちの手でもう一度決めていくことが出来るはずだ。
いたる
BOOK'S SELECTION
憲法と沖縄を問う
井端正幸, 渡名喜庸安, 仲山忠克 編
法律文化社
2010年
“光が強ければ強いほど影の色が濃くなるように、 日米安保の黒い影は、沖縄の米軍基地の周囲で大きく広がっている。” ——— p.27
戦後、特に1972年に日本国憲法が適用されてから、沖縄は 「日本国民」に問い続けている。平和的生存権、所有権、環境権、思想・良心・宗教の自由、学問の自由、地方自治...... これら憲法に書かれている文言を。本書は沖縄の現実と日本国憲法との狭間を照射し、そのズレを浮き彫りにする。それは沖縄だけに留まらない普遍性を持つ。歪みながら癒着する 「憲法体系」と「安保法体系」。この二つの法体系を持つ国 に生きる者が、現実を直視し応えるための一冊。
元山仁士郎
POST(ポスト)は、様々なかたちで日本の政治や選挙について考えるきっかけを提供するウェブサイトです。