“日本は、世界でもっとも法律をよく守る国なのに、奴隷制のような深刻な犯罪の発生率が高いという事実をどう説明すればよいのだろうか。”——— p.190
大好きな本、アクセサリー。気に入っている服、レストラン。それらを「誰が」作っているのか、「どうやって」運ばれてくるのか、私たちはほとんど知らされていない。誰かの命や人生を犠牲にしないと、私は幸せになれないんだろうか?と考えるようになった。大切な家族、猫、恋人、友達。思っていたよりも私には選択肢が、出来ることがあることを知った。だから、知ることから始めよう。私の生活をつくっているもの。私の生活がつくっているものを。
和葉
BOOK'S SELECTION
精神史的考察
藤田省三 著
みすず書房
1997年
“離脱の精神を含まぬ単純な『参加』主義は、『翼賛』という名に代表される左右大小さまざまの追従主義を生む。そのことは既に歴史が痛烈に教えている。” ——— p.256
「戦後日本の思想家」 と聞かれて真っ先に思い浮かぶのがこの藤田省三である。 彼は「日本思想」の研究者であり、「高度成長期」という時代を見る思想家である。 キーワードは「経験」、平たく言えば事物・事態との相互交渉そのものである。 藤田は時代にそれを喪失させる「管理」の圧制を見た。「テロルとの戦争」、セキュリティという名の「治安」が叫ばれる現代、日本の思想から私たちは学ぶところがあまりに多い。
古谷
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