“日本人がアジアを主体的に考える日は、まだ来ていない。” ——— p.110
西欧の「自由」や「平等」という文化価値の非西欧への浸透は、植民地侵略といった武力を伴ってのものだった。 それにより、その価値自体は弱くなってしまった。その弱さが「そうはいっても、こう」という二枚舌、つまり「平等」 を唱えながらの搾取といったことを正当化している。どうしたら、「自由」や「平等」といった価値が、意味あるものとして力を取り戻し、全ての人のものになるのか。日本の「近代化」を再検討し、その方法を問い直す評論集だ。
これつ
BOOK'S SELECTION
赤ペンチェック自民党憲法改正草案
伊藤真 著
大月書店
2013年
“最初の問題 次の A と B は、どちらが正しいでしょうか。 A 憲法は、国民が守るべき義務です。 B 憲法は、権力者が守るべき義務です。” ——— p.3
「憲法」と聞いてあなたは何をイメージするだろうか。な んとなく、法律より上にあるものとか、9条とか。曖昧に感 じてる人が多いかもしれない。そんな中、現自民党政権は憲 法改正に躍起になって動いている。一体、どのように改正するのか。それによって何が変わるのか。本書は現行憲法と自民党の改憲草案とを比較し、問題形式でシンプルにそれを読み解いてくれる。「憲法改正」の動き。気になるけど、難しそうと思っているあなたにオススメの一冊だ。
どっきょ
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