“一つの言葉が、いろいろな意味を持ちうる中で、 なぜある場合に一つの意味が支配的であるかを、その社会的・歴史的文脈の中で明らかにすることが必要なのである。”——— p.6
		 あなたにとっての「自由」の言葉の主体は「リベルテ(個人)」ですか、それとも「リバティー(権力に対する市民)」ですか。“ことば”が独立した道具ではなく、「いつ・だれが・ どこで・なぜ」用いるかによって変化するものであることは、 分かっていても意識しづらい。「自由」や「福祉」など普遍的な価値を持つ言葉が、日本の政治史の中でどう変化してきたのか。この視点をもつことは同時に、それぞれの時代にとっての「価値」を再認識することでもあるのだ。
 みつ        
        
        
        
        	 
    
    
	
			
		
		
    BOOK'S SELECTION
    
        
            
            
                
                    日本国憲法の誕生            
                
                                        古関彰一 著 
                岩波現代文庫 
                2009年
                “日本国憲法を生み出した力、それは決して国家対国家の、勝者対敗者の政治力学からだけではなかった。” ———  p.381
                 日本国憲法が「押し付けられた」ものであり、だからこそ「自主 憲法」制定が必要だという言説が根強く存在している。では、憲 法はどうやって制定されたのか、また俎上に上る「9条」がどん な背景によって生まれたのか、私たちはどれほどわかっているのか。戦後 71 年目の今、この国の憲法が変わるかもしれないその時に、私たちの国の憲法がどのように誕生したのかを知ることが、強い意味を持っています。単純な「押しつけ憲法論」に抗するために。そして本書は、そのための最上のテクストです。
                JGJ
                             
         
    
     
 	
	
	
			 
	 
				
		
POST(ポスト)は、様々なかたちで日本の政治や選挙について考えるきっかけを提供するウェブサイトです。