“すなわち、『責任』は、わたしたちが作った。 しかし、『連累』は、私たちを作った。”——— p.67
この本は、九〇年代の終りから二十一世紀の変わり目にか けての、特に「歴史」をめぐる言説状況についての論集です。 そして、右旋回を目の当たりにするグローバル化時代の現代において、「言葉」を思考するための必読書です。「ネオリベラリズム」、そして「虚無的ナショナリズム」は、この本 が初めて世に出てから、むしろ悪化しているようにも見えます。「想像力の危機」に抗する、越境的な「言葉」の可能性 について。
SOB
BOOK'S SELECTION
脱成長(ダウンシフト)のとき — 人間らしい時間をとりもどすために
セルジュ・ラトゥーシュ, ディディエ・アルパジェス 著 ; 佐藤直樹, 佐藤薫 訳
未來
2014年
“自動車の総合平均速度は、毎時6kmを超えないか、歩く速度と大差ありません。” ——— p.73
人類は進歩したのだろうか。 自動車の維持費を稼ぐのに必要な労働時間や、渋滞のときに待たされる時間などを全て考慮に入れた場合、自動車の総合平均速度は毎時6kmとのことだ。 自転車に乗った方が速い。 それに自動車がなくなれば、交通事故もなくなるだろう。 それでもスピードが求められるのはなぜか? それはもっともっと働くためである。 長く働くために、より速い乗り物にのり、より性能のいいカミソリを使う。 これを本末転倒というのではないか。
UCD
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