“亡くなった人の声に時間をかけて耳を傾けて悲しんで悼んで、同時に少しずつ前に歩くんじゃないのか。死者と共に”——— p.141
あの日失われた多くの命。 私たちはもう彼ら彼女らには出会えないのだろうか。 何事もなかったかのように暮らしてゆかねばならないのだろうか。 そうして他愛もなく話している時、私たちはふと気づく、こうして話している言葉を彼らも彼女らもまた話していたのではなかったか。 私たちが言葉を話す、と同時に言葉が私たちを話させる。 想像せよ。耳を澄ませば聞こえるはずだ。 そして語り続けよ。 未来のために。「想—像—ラジオ—」
羽鳥涼
BOOK'S SELECTION
老い衰えゆくことの発見
天田城介 著
角川選書
2011年
“老い衰えゆく当事者もその家族も、自らの自尊心やプライドを保持することを通じた生存のための闘いを、日々実践している。” ——— p.50
高齢化社会のなかで、介護をはじめとしたお年寄りとの付き合い方を他人事として語ることは難しくなっている。本書は〈老い衰えゆくこと〉を徹底的に見つめつつ、〈老い衰えゆくこと〉から戦後日本の社会制度を理解しようとする。 これまで「できる」はずだったことが「できない」ことになっていく過程。引き裂かれるプライド。抵抗のドラマ。それらを構成する戦後日本史。「多様な〈老い〉が、多様なまま生きることができる社会」へ向けて。
SOB
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