定常型社会 — 新しい「豊かさ」の構想

岩波新書 2001年
広井良典 著


「ではどうすればいいのか?」 ――この問いを正面から考えていく必要がある。” ——— p.6

「成長」という目標の追求は、現代社会の人々の豊かさや幸福の源となっているだろうか。 「再分配政策を通じた成長」という構造ではなくパイの拡大= 経済成長とし、経済成長をナショナリズムとも関連させてきた 戦後日本の文脈。福祉国家と経済成長は相反しない。市場への自由放任とケインズ主義的積極財政の対立とは「(経済)成長志 向」という点では同じ土俵に立っている。現代日本の経済の思考を読みとき示される「ではどうすればいいのか?」

和葉

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