“生活保障とは何か。それは、雇用と社会保障をむすびつける言葉である。”——— p.IV
現在日本には、非正規雇用やワーキングプアの増加、年金など社会保障制度の先細りなど、生活保障をめぐるさまざまな問題がある。こういった状況になって久しいためか、よい 打開案も浮かびづらい。この本は他国の例を示したのち、それを日本にそのまま適用しようとするのではなく、日本の現状に合った形のビジョンを打ち出している。生活や将来に不安を感じる全ての人におすすめしたい本である。政治家によりよい社会を求めるとき、役に立つだろう。
幸子
BOOK'S SELECTION
丸山眞男セレクション
丸山眞男 著; 杉田敦 編
平凡社ライブラリー
2010年
“大衆運動のゆきすぎというものがもしあるとす れば、それを是正していく道はどういう道か。それは大衆をもっと大衆運動に習熟させる以外にない。” ——— p.102
「戦後民主主義」とか何とか言われるけれど、少なくとも今の政治状況を考えるのならば、避けては通れない偉人が少なくと も一人はいる。丸山眞男。戦後の政治学をリードし、「夜店」 のなかで人々の政治的判断を説き、何より彼は日本政治思想史 のクラシックであった。 あれから71年が経ったけど、まだ何も古びちゃいない。日本 の思想に寄り添い、彼は民主主義を日本語で語った。民主主義 を私たちのものにする、そのための第一歩として。
SOB
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