“政治的な行動や動機の基因と考えられる、特殊政治的な区別とは、友と敵という区別である。”——— p.15
道徳的なものは善と悪を、美的なものは美と醜を、経済的な ものは利と害を区別して考える。では、政治は? 政治は友と敵を区別し、最悪の場合、殺しあう。政治こそが最も根本的な対立なのだ。そう言ったのは一時的にナチスに加担したシュミットだった。しかしそれは、無視していい過去の遺産ではない。 政治的なものは未だに譲れないもの同士の戦いとして続いてい る。「敵」との対話可能性を探るために、まずシュミットと格 闘しよう。シュトラウスの注解も併せて読まれたい。
UCD
BOOK'S SELECTION
憲法主義 — 条文には書かれていない本質
内山奈月, 南野森 著
PHP研究所
2014年
“憲法とは、時の権力者に「この憲法に従って行動しろ」と命令するものです。” ——— p.223
憲法学の研究者とアイドルとの授業構成での対談。 日本の政治で唯一国民が国家を制限できる法、憲法。憲法が絶対的である理由や、絶対的であるはずなのにその内容は解釈次第である不完全さ。立憲主義の定義や歴史、現状、過去の実例や、最高裁判所、内閣、国会と憲法との関係が丁寧に語られる。他国との比較によって、日本での憲法の独自性も分かりや すく書かれている。基本的な情報を知りたい、憲法に初めて触 れる人にも分かりやすい一冊。
Cocoro Tany
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