職業としての政治

岩波文庫 1980年
マックス・ヴェーバー 著; 脇圭平 訳


“どんな事態に直面しても「それにもかかわらず (デンノッホ)!」と言い切る自信のある人間。 そういう人間だけが政治への「天職(ベルーフ)」を持つ。”——— p.106

本書はヴェーバーが1919年に青年たちに行った講演をまとめたものである。当時の青年たちは第一次世界大戦後という混迷の時代の中で、新たな「指導者原理」や世界観を渇望 していた。しかしヴェーバーは直接的な答えは示さず、政治とは何かを語り始める。政治行為の原動力は権力(暴力)である。ゆえにそれを行使する政治家には倫理が必要になる。 情熱と判断力を合わせ持ち、何があろうと責任を引き受け、 決して挫けない人間こそ、政治へのベルーフを持つ。

大庭

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