“私たちの生にまつわるあらゆる問題は政治の問題だ。”——— p.200
なぜ私たちの声は議会へ届かないのだろうか、いかにしてこの状況を乗り越えればよいのだろうか。本書において筆者は、これらの問いに真摯に向き合う。選挙やデモだけではない、政治に声を届ける方法は様々にある。市民と政党との豊かなコミュニケーションこそが、代表制民主主義再生の鍵となる。政治とは政治家だけでなく、お金持ちのエリートだけでなく、この国に暮らすすべての人のものだ。これは、紛れもないあなたの話なのだ。
塩田潤
岩波現代全書 2015年
三浦まり著
“私たちの生にまつわるあらゆる問題は政治の問題だ。”——— p.200
なぜ私たちの声は議会へ届かないのだろうか、いかにしてこの状況を乗り越えればよいのだろうか。本書において筆者は、これらの問いに真摯に向き合う。選挙やデモだけではない、政治に声を届ける方法は様々にある。市民と政党との豊かなコミュニケーションこそが、代表制民主主義再生の鍵となる。政治とは政治家だけでなく、お金持ちのエリートだけでなく、この国に暮らすすべての人のものだ。これは、紛れもないあなたの話なのだ。
塩田潤
“肯定すること、それは軽くすることであり、(...)、生の価値であり、生を軽やかで能動的なものにする新たな諸価値を創造することである。”
SEALDsは個人を高貴なものにする一つの仮面である。われわれは一つの価値に埋没せず、反動的にならず、自分の無能力を嘆いたりしない。われわれは、苦悩を笑い飛ばし、この社会で遊び、ステップして踊ることで重くるしいものを軽やかにする。われわれの活動は、ルサンチマンからくるリアクションではなく、緊急のアクション、「〈実存の様式〉の能動的表現」である。SEALDsと共鳴する生の肯定の書。誤読かもしれないが、ヒントはこの本の中から得た。
UCD