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SPEECH 谷こころ – 2016.03.13 未来を選びとる新宿東口街宣


 今、「保育園落ちた、日本死ね」というブログを発端に、その論争が続いています。

私たちは、このような声が上がることで、また具体的な苦労や格差や差別に直接ぶつかることで気がつきます。

この当たり前に過ぎていく毎日の生活、その権利こそが政治と深くつながっている、ということに。

 

出来ればそのことに気づかないでいてほしい、とでもいうような流れが、この国にはずっとあるように感じます。だって50パーセントを切る投票率でも選挙は成り立ってしまうではないですか。平気で居眠りをしている人たちが、私たち市民に直接関わってくる重要な法案をどんどん決めていってしまうではないですか。

周りの人から崇められて何か偉い人にでもなったような錯覚を許してしまっている。

そのことには、私にも責任があります。

でもそれがおかしいということに私たちは気づいてしまったのです。

 

少数派の人たちや、社会的に弱くつらい立場にいる人たちの感覚や実感を持つことや、そこへ温かい気持ちを寄せることは、権力者たちにとって相当難しいのでしょう。

現に彼らの話す例え話や発言には、想像力を欠いた、現実と大きくかけ離れたものが多すぎると思いませんか?

パートの収入が25万と言ってみたり、保育園落ちたブログに対して「確認しようがない」と流そうとしたり。

彼らに正しく想像してもらうためには、気づいた人が、それを今出来る立場にある人が、その声を、確実に届けなくてはいけないのです。まず、国民があるからこそ国があるということを。一人一人が本当に大切にされる社会を作っていくことこそが、政治の責任なんだということを。

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国に何かをしてもらおうとただ待っていたり、どうせ変わらないよって諦めたり、私には関係ないしと気づかないふりをするのは、一見楽で簡単なように見えるけど、結局それは自分に返ってきたり、子供たちの未来や日本の未来に関わる大事な責任でもあるんだってことを私は改めて感じ始めています。

 

先月、格安夜行バスの列に並んでいたとき、こんな会話が聞こえてきました。

「俺9月から自衛隊に入るんだよ~、あれ、言ってなかったっけ?」

そっと後ろを見たら、私と同年代の青年でした。

学費払えないから防衛大受けようとか、自衛隊入るとこんな特典があるよ、という会話を身近で聞いたことがあります。

各地の市町村で、自衛官適齢者名簿を提供していたことが明らかになったり、私の住む町でも、自衛官募集セミナーのチラシが貼られているのを目にします。

そのチラシには「平和を仕事に。笑顔をつくる」と書いてあります。しかもアフリカ地域の笑顔の子どもと自衛官が握手している写真つきでした。

 

法案が施行されてしまったら、このような戦略的な流れは、あっという間に加速していくでしょう。

そしてもしかしたら、「平和を仕事に」人助けをしたいと望んで自衛隊に入った若者が、他国を守るためとの大上段を掲げながら、人を殺めていくサイクルへと陥って行くかもしれないのです。

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それは一旦始まってしまったら簡単にはやめらないということを、私たちは人類の歴史のなかで何度も何度も学んできているはずなのです。

 

安保法制の施行日が近づいてきています。

私が見た若者が自衛隊に入るであろう9月には、南スーダンでの武器使用を伴った任務拡大が予定されています。

他国の戦争に、事実上加われることになってしまうのです。

安倍さんの当初の予定では近日にでも南スーダンでの任務拡大を望んでいたでしょう。

でも去年の夏からの私たち市民の動きが、施行をここまで先伸ばしさせてきたのです。

個々の力が無力じゃないことのあらわれです。

 

自分たちの手で未来を選びぬけること、そのことへの喜びと、そしてその楽しさこそを、それぞれの場で、それぞれのやり方でもっともっと、広めて行きましょう!

そのことが日常となっていく、当たり前となっていく社会を、一緒にもっともっと作り上げて行きましょう。

 

3月13日、私は安保法制施行、南スーダンでの武器使用を伴った任務拡大に反対し、国民の生活を大切にする、そんな新しい政治を求めます。

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