“学ぼう。ぼくたちはほんとうに無知だったと思うから。謙虚になろう。ぼくたちが知っている世界の外にはもっと広い世界があるはずだから。憎しみに巻き込まれないようにしよう。いちばん怖い敵はそれだから。”——— p.8
作家で70年代安保運動に関わっていた高橋源一郎とSEALDsメンバーの、運動や、民主主義についての対談を収録。70年代以降パタリと学生が社会運動に関わらなくなった日本社会において、2015年の夏に現れた運動の意味とはなんだろうか。 SEALDsの学生たちが考え行動する、その根幹にある思想が、古代から試行錯誤を繰り返してきた「民主主義」という文脈において語られる。 読み終わる頃には、SEALDsが出てきたことは当たり前であり、必然だったと気付かされる。
芝田万奈
BOOK'S SELECTION
ビヒモス — ナチズムの構造と実際
フランツ・ノイマン 著; 岡本友孝, 小野英祐, 加藤栄一 訳
みすず書房
1963年
“もともと総統は単なる首相であった。もちろん彼はそれまでの誰よりも冷酷で、かつ 1933 年の全権委任法によってずっと強大な権力を持つようになった...” ——— p.78
「ナチスの手口に学べ」と、ある時この国の副総理は言った。世界一民主的な憲法だと言われたワイマール憲法がある日気づいたらナチス憲法に変わっていた、その手口を学べと。そしてその新しい憲法草案には、1933 年の全権委任法と同じく内閣に立法出来る権利を持たせる、国家緊急権が定められている。単なる首相 が「総統」に変わってしまう前に私たちこそが、「ナチスの手口」 を学ぼう。きっとこの第一級の研究書は、ナチスと同時代を生きた著者から渡された本だ。歴史を繰り返さないために。
平葉
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