“最初の問題 次の A と B は、どちらが正しいでしょうか。 A 憲法は、国民が守るべき義務です。 B 憲法は、権力者が守るべき義務です。”———p.3
「憲法」と聞いてあなたは何をイメージするだろうか。な んとなく、法律より上にあるものとか、9条とか。曖昧に感 じてる人が多いかもしれない。そんな中、現自民党政権は憲 法改正に躍起になって動いている。一体、どのように改正するのか。それによって何が変わるのか。本書は現行憲法と自民党の改憲草案とを比較し、問題形式でシンプルにそれを読み解いてくれる。「憲法改正」の動き。気になるけど、難しそうと思っているあなたにオススメの一冊だ。
どっきょ
BOOK'S SELECTION
日本国憲法の誕生
古関彰一 著
岩波現代文庫
2009年
“日本国憲法を生み出した力、それは決して国家対国家の、勝者対敗者の政治力学からだけではなかった。” ——— p.381
日本国憲法が「押し付けられた」ものであり、だからこそ「自主 憲法」制定が必要だという言説が根強く存在している。では、憲 法はどうやって制定されたのか、また俎上に上る「9条」がどん な背景によって生まれたのか、私たちはどれほどわかっているのか。戦後 71 年目の今、この国の憲法が変わるかもしれないその時に、私たちの国の憲法がどのように誕生したのかを知ることが、強い意味を持っています。単純な「押しつけ憲法論」に抗するために。そして本書は、そのための最上のテクストです。
JGJ
POST(ポスト)は、様々なかたちで日本の政治や選挙について考えるきっかけを提供するウェブサイトです。