“民主主義は、単に多数者支配の政治を意味せず、実をともなった立憲民主主義でなければならないのである。” ——— p.17
行間を読む。日本国憲法の行間を。憲法は国民の権利であり、その権利の在り方は憲法の条文とその行間の読み方で決まってくる。そして、行間の読み方を権力が時代を理由に思うままに変えていくことは出来ない。だから、「解釈改憲」 反対の声が全国に溢れた。もう一度、土台から憲法を捉える。 憲法の原理と用いられ方、積み重ねられてきた読み方を学ぶ ことで。そして、自分の言葉でそれらを語り直し、あるべき 権利を自分のものとして守っていく。
いたる
BOOK'S SELECTION
びりっかすの神さま
岡田淳 作・絵
偕成社
1988年
“――いいじゃないか、そんなこと。ぼくはきみにそばにいてもらいたいんだ。だから、びりになる。” ——— p.48
転校してきた四年一組の教室で、始が見たのは、透き通った男。それはびりっかすの ところにだけ現れる神様だった。 学校教育に競争原理を持ち込み、子どもたちを競わせ、教室や地域の中に格差をつくることに、いったいどんな意味があるだろうか?「もっとがんばれ」と言う大人の思惑とは裏腹に、「神様」を見たいがためにびりになることに夢中になる子どもたち。やがて彼らは、一番になるために頑張ることよりもっと大事なことを、教室の中で見つけていく。
内山望
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