“憲法とは、時の権力者に「この憲法に従って行動しろ」と命令するものです。”——— p.223
憲法学の研究者とアイドルとの授業構成での対談。 日本の政治で唯一国民が国家を制限できる法、憲法。憲法が絶対的である理由や、絶対的であるはずなのにその内容は解釈次第である不完全さ。立憲主義の定義や歴史、現状、過去の実例や、最高裁判所、内閣、国会と憲法との関係が丁寧に語られる。他国との比較によって、日本での憲法の独自性も分かりや すく書かれている。基本的な情報を知りたい、憲法に初めて触 れる人にも分かりやすい一冊。
Cocoro Tany
BOOK'S SELECTION
アウシュヴィッツは終わらない — あるイタリア人生存者の考察
プリーモ・レーヴィ 著; 竹山博英 訳
朝日選書
1980年
“「なぜだ?」私は下手くそなドイツ語で尋ねた。「ここにはなぜなんて言葉はないんだ」男はこう答え、私を突き飛ばして中に押し込んだ。” ——— p.27
アウシュヴィッツには「なぜ?」という問いは存在しない。その応答である“reason”(理由=理性)も。 逆に言えば、 「なぜ?」という問いのないところに、アウシュヴィッツは生まれる。 その土壌はいまなお、完全に消え去ってはおらず、この社会の中にある。 われわれは、まずこのような悲惨があったことを真に受けよう。 そして、想像の及ぶ限り想像しよう。 人間が主体を奪われ、番号になってしまう前に、 「なぜ?」 という問いを発しなければならない。
UCD
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