“あなたは、誰と一緒に < 私たち > を形成していますか。”——— p.X
現代では社会関係の唯一の起点が〈私〉になっている。 〈私〉は一人ひとりが強い自意識を持つ。しかし、社会全体としてみると似通っていて、誰一人特別な〈私〉はいない。 どこかで不安や不満を抱えている〈私〉と、路上で声をあげ る〈私〉。立場や理想の違いを越えて〈私〉同士が出会い、 〈私たち〉の輪を広げる努力をすること。求められる民主主義のかたち。政治哲学の研究者である著者の、〈私〉と政治 を結びつける新しい回路を模索する一冊。
藤木耀
BOOK'S SELECTION
文化=政治
毛利嘉孝 著
月曜社
2003年
“警察の弾圧に対して、彼らが手にした武器は石やビンではなくカスタード・パイであった。” ——— p.118
「政治」と聞くとどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。 国会中継? 国政選挙? いやいや! 「政治」とは歌をうたってダンスを楽しむ私たち自身の身近にある「文化」でもある。本来別のものと考えられていた「政治」と「文化」が結びつくことは従来のあの「政治」に大きな風穴をあけるだろう。 私たちはあの夏国会前に集まった。 授業の後、買い物の後、飲み会の後。 堅苦しくてダサい「政治」はもううんざりだ。 これからは私たちが「政治」を変えるんだ。
まっしゅ
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