“二〇年以上前に「政治の自由化」として始まっ た新右派転換が、いつしか今日の「反自由の政治」 をもたらしたプロセスを解明することが本書の ねらいである。”——— p.26
憲法が蔑ろにされ、人々の生活が脅かされ、政府は民主的なプロセスを行使することさえ放棄している。2015年の夏何度も思った、「一体この国で何が起こっているのか」。本書はそのような問いに応えうるものの一つといえるだろう。 ここでは、この国の政治がかつて標榜した「政治の自由化」が、現在行われている「反自由の政治」を生み出してしまっ た経緯について、丹念に眺められている。絶望的なこの社会 のオルタナティブを考えるうえで、必読の書。
信和
BOOK'S SELECTION
文化=政治
毛利嘉孝 著
月曜社
2003年
“警察の弾圧に対して、彼らが手にした武器は石やビンではなくカスタード・パイであった。” ——— p.118
「政治」と聞くとどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。 国会中継? 国政選挙? いやいや! 「政治」とは歌をうたってダンスを楽しむ私たち自身の身近にある「文化」でもある。本来別のものと考えられていた「政治」と「文化」が結びつくことは従来のあの「政治」に大きな風穴をあけるだろう。 私たちはあの夏国会前に集まった。 授業の後、買い物の後、飲み会の後。 堅苦しくてダサい「政治」はもううんざりだ。 これからは私たちが「政治」を変えるんだ。
まっしゅ
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